推定IQ70前後の「バカ」と呼ばれた母親

9月のお彼岸に母親が死んだ。母親が死んだのに正直ホッとして、悲しくて泣くことはなかった。母親らしい事は何もしてもらえず、幼い頃に母親に頼ること事を諦めた筆者。現在2人の子を持った筆者が母親に対して思った「やっぱりバカだったんだなぁ」というエピソードを綴っていきたいと思います。

母親が死んだ

9月のお彼岸に母親が死んだ。

近所の人、母親の地元の人、母親に関わったことのある人みんな、

母親のことを陰で「バカ」と言っていた。

享年69歳。

このご時世69歳なんでまだまだ若い。

元気で仕事バリバリされている方もたくさんいらっしゃるのに・・・。

 

お彼岸に亡くなるのは「天寿を全した、良い人生を送り、さまようことなくあの世にいける」といわれているそうです。

お彼岸は仏教用語で「極楽浄土」のことをさすのだと。

 

20年ほど糖尿病を患い、後半10年は透析も追加され・・・。

後半5年程は歩行困難、認知力も低下?

要介護状態となり、透析を受け入れる療養型病院に終身で入院。

お見舞いは月1、入院費用の支払いをするついでに行くだけ。

 

 

物心ついた時から母親(以下おとよさんとする)には苦労かけられた。

 

掃除の全くされていない、

埃なのか?カビなのか?いつかに飼っていた猫の毛か?排泄物か?

汚いの一言では言い表せない不潔な実家の廊下の壁に

「おかあのばか」と

子供の字で書いてある。油性の黒マジックで。

 

当時の記憶がよみがえってきた。

筆者が書いたのだが、

「何でわかってくれないんだろう?」と。

何かは詳しくは思い出せないが、他のお母さんが当たり前にしていることをおとよさんはしてくれない。

どんなに泣いてお願いしても「知らねー」「わかんねー」で話にならない。

子供なりにフラストレーションを

壁に油性のマジックで書くということで発散していた。

 

筆者は現在2人の親になった。

よく、親になって親の有難みが分かるを言うが、筆者の場合、親になっても母親の有難みを感じなかった。

ま、2人の子供はとっても可愛いので、この2人に出会えて幸せだから、

おとよさんには産んでくれてありがとう、くらいは思ってますけど。

 

 

おとよさんは天寿を全うした?

母親が死んだのに悲しくない?筆者。

 

思い出すのが辛いこともありますが、

敢えて、母親とのエピソードを書いて、分析して、考察していけたら。

母親の供養になるかな?

筆者の心の闇も晴れるかな?