新盆の迎え方:おとよさん初めての新盆
おとよさんが死んで初めての新盆。
やることがたくさんあります。
新盆(初盆)とは
故人が亡くなって四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆の事。
通常のお盆より丁寧に行われます。
・初めてのお盆なので迷わないように白い提灯を玄関かお仏壇に飾る
・親戚や親交の深かった人を招いて法要を執り行う
・僧侶を招いて読経してもらう
など。
地域によって違いはありますが、手厚く行うのは全国統一のようです。
通常のお盆とは
先祖の霊が帰ってくると言われ、自宅でお供えや提灯を置いてお迎えし、お墓参りなどをして供養します。
うちの地域ではお仏壇をナスやキュウリのお飾りで飾り、家紋の入った提灯で「迎え火」「送り火」し、僧侶にお経をあげてもらいます。
うちは新盆を執り行うので、今から準備しないといけません。
おとよさん生前は人望も何もなく、むしろたくさんの人に迷惑、不快な思いをさせてきたので、親交の深い人なんていません。
厄介者を押し付けられた状態で、親戚にも見放されていたので。
法要したところで呼ぶ人がいないので、しません。
迷わないように目印としての白提灯。
おとよさん、わからなくて迷ってブチ切れてる姿が目に浮かぶので、これは用意しましょう。
付き合いで来ていただける親戚の方も(父方ですが。)いらっしゃるので、お供えやお仏前のお返しもいくつか用意しないといけません。
そして何よりも、僧侶に払う「お布施」
¥20万だそうです。
トータルでいくらになるのか???
来週葬儀屋さんと打ち合わせがあるので、色々聞いてきます。
今まで散々人に迷惑かけてきたおとよさん。
最後、晩年に一つだけ良い事をしました。
それは「人工透析」をするようになったこと。
何故かというと慢性腎不全で人工血液透析をしていると、
それは国が指定する「特定疾病」となり医療費の補助がおりて、毎月上限¥1万の負担でいいのです。薬代も申請すれば戻ってきます(自治体によって違います)。
毎月1万円以上支払わなくていいのです。
身体障害者1級になるので、自治体からのサポートも手厚く受けられます。
おとよさんはタクシー券を大活用していました。
スーパーに買い物行くのも、1日何度も使っていたそうです・・・。
地元タクシー運転手はおとよさんを知らない人はいませんでした。
おとよさんとタクシーに乗った時にタクシー運転手に
「あなた娘さん?」と聞かれ、色々教えてもらいました。
こういうところですよね・・・。
一緒にいたくなくなります。
透析の前は糖尿病の治療や検査で何万もかかっていました。
入院になれば10万単位で請求され・・。
お金が次々持っていかれました。
入院してしまえば、医療費負担なく、食事代やおむつ代等の金額だけの支払いのみ。通院しているときは手続きは自身で行いますが、入院すると病院側がしてくれるので、こちらは毎月3万程の入院費を支払うだけでいいのです。
この金額だと、おとよさんの年金でぎりぎり支払えるくらいだったので、私たちの持ち出しはなかったです。
晩年は終身で入院して私たちの介護負担がなくなり、お金も自分で何とかしたので・・・。
最後はおとよさん迷惑かけなかったねと話しています。
入院費もいずれ介護度が増えれば増えるかもしれないので、私たち3兄弟はお金に余裕のある時におとよさんの口座に入金していました。
おとよさんが死んだときに口座を確認したら
60万円程貯まっていました。
このお金でお葬式、お坊さんへのお布施が払えました。
残りのお金で無事新盆、一周忌、足りるか?
新盆の話が、お金の話なってしまった・・・・。
おとよさん、迷わないで来れるようにするからね。
でもそれ以外は節約しますからね!!!
打ち合わせの時にどれだけケチれるか?
知識つけて葬儀屋の言いなりにはならないぞ!!!