透析は悪か?花粉症治療薬の保険適用を外すよりこっち!
おとよさんの事例だけ見ると、透析って悪ですよね?
(細かく言うと、透析における医療費制度がって事ですけど。)
日本透析医学会より
国内で透析療法を受けている患者数は32万4,986人で(前年度より4,538人増加)
透析の導入患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症で43.7%に上る。
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」より引用
2015年12月時点
自己管理の出来ない人間が生活習慣病になり、何の努力もせず、病気を進行させ、死ぬか生きるかまで行って、死ぬのが怖くなり、透析に至る・・・。
透析をしてしまうと、様々な公的補助により、医療費がただになる・・・。
一人当たり年間480万~600万の医療費が0円。
この医療費は国民の健康保険料で賄われている。
膨大な医療費となり、将来の子供たちが支払う羽目になるのか・・・
そう考えると何とかしないといけないと思います。
透析は悪か?
透析は悪か?
について考えていこうと思います。
透析患者の 現実
私は何故か?透析に縁があって、透析センターのある病院で働いていたことがあります。
まず、そこで感じたことが、
「おとよさんみたいな人がたくさんいる」でした。
そうです。
自分勝手な主張ばかりの言うことを聞かない患者
大体そういう人は糖尿病や高血圧を無治療でほったらかし腎不全になってなってしまった人です。
それまで生活してきて、私はおとよさんのような人種の人達にあまり出会ってこなかったので、比率の多さにびっくりしました。
ちなみにこういう人の対応はおとよさんで慣れている私は「扱いが上手い」と、職場のスタッフに評判でした。
そしてこの手の人達の透析に至る経過が大体同じ。
死んだって構いやしない
自分の命は自分で決める
好きなように好きな事をする
等と言って、自堕落な生活をして、食事管理もせず、病院にも罹らず、薬も飲まず、まさに好き勝手して病気を悪化させる。
で、悪化しきったところで、苦しいとか痛いとかどうにもならなくなって
「死にたくない、助けてください」
と病院に駆け込んでくるというパターン。
慢性腎不全になると毒素や水分が尿として外に出ていかないから体に溜まり、全身に毒素と水が溜まります。
結果、ものすごい怠くなって、常時気持ち悪くて、嘔吐を繰り返す。
肺も水浸し状態だから息が出来なくなる、溺れている状態で息がしたいのに出来ない。
苦しいですよねー。
助けてとお願いしに来ますよねー。
目先の事しか考えられないので、苦しいのを何とかしてほしいので、迷わずにすんなりと透析を始める。
今までの行為を改めると、改心して。
でも・・・
瞬く間に体の調子が良くなると、しばらくは大人しくしていても、その内に本性を発揮してわがまま患者になっていくのです。
さらに透析してしまえば、医療費は0円。
肩が痛いから湿布をくれ
目が乾くから目薬をくれ
足が痛いから痛み止めをくれ
好き勝手言ってきます。
透析ではない日に風邪をひいても敢えて病院には行きません。
週3回透析をしているので、透析の日に病院に来て、透析しながらついでに診察と薬の処方をしてもらいます。
なぜ、医療費を払っている人が、診察してもらうために病院へ出向いて並んで待ってとしているのに・・・。と思ってしまいます。
こんな現実を知ってしまうと、「透析は悪」になってしまいます。
公的医療制度について思う事
私はこんな悪の公的制度にお世話になり助けてもらいました。
・・・複雑な心境
きっとこんな使い方されるためにこの医療制度を作ったのではないはず。
それにこんな自堕落な生活をして透析になった人達だけではなくて
病気で、徹底した管理をしていても透析に至ってしまった人や、
事故で透析にならざるを得なっかった人とか、
生まれつき体が弱かったとか、
透析で命を繋いでいる人もたくさんいます。
そのような人たちにはこの制度はなくてはならない。
慢性腎不全で人工透析をしている患者の医療控除に対して、国が検討をしているという噂は毎年聞きます。
私は検討は大いに結構だと思います。
やはり0円はやりすぎであって、0円だから、治療を受ける側の意識もなくなるわけて・・・。
多少の負担があれば、節約しようとか、食事管理をして安全安楽に透析できるようにしようとか、意識が変わるかもしれないし。
この制度、なくしてしまうのではなくて、何とかうまいこと活用できるようになるといいなと願っています。
おとよさんの場合~家族の負担~
これはおとよさんが死んだから、関係ないから言っているのではありません。
透析に関わって、たくさん本を読み学んで、実際に透析センターで働き、感じたことです。
なので、おとよさんは晩年は透析しかしていなかったです。
内服薬も最低限の処方にしてもらいました。
病院と私たち家族で話し合い、透析以外の治療はしないことにしました。
おとよさんは重度の糖尿病で血管もボロボロでした。
以前の記事でも書きましたが、脳腫瘍に水頭症もあります。
消化管出血による大量出血で死にかけたこともあります。
(これに関しては詳細は別に記事にします、もうアホとしか言いようがありませんので・・・。)
心臓の肥大していて、何かしら心臓の病気もあると言われました。
合併症はおそらくたくさんあるでしょうとも言われました。
重度の糖尿病で透析をしているというだけで、延命してるも同然です。
私は何年も前に、糖尿病で生活改善もしてくれず、投薬も適当、おとよさんのために食事の宅配サービスをしても父に食べさせ、自分はケーキ、お菓子を食べている・・・。
私が心配していろいろしてもおとよさんには何も理解してくれないと分かった時に
おとよさんはいつ死んでもしょうがない人だと悟り、母親の死を受け入れました。
なので、
自堕落な生活をして透析になったのだから、私はもう十分面倒は見てたから、何があっても受け入れる。
透析をやめるということは「=死」ということだから、透析を辞めるという決断は出来ない。
これから何もうみ出さない人に医療費をかけるということに思うところがある。
不必要な検査や延命の治療は望まない。
としました。
透析以外の治療をしなかった人の末路
結果、おとよさんは65歳でトイレで転び大腿部頸部骨折。
そのまま寝たきりとなり
(痛がる、歩けないのは認知症のせいと信じて疑わないクリニックにより診断が受傷後2が月過ぎて手術できず、変に骨がくっついてしまったため)
通院して透析することが出来なくなり、終身で入院可能な透析施設へ入院となりました。
亡くなる半年前から食事も食べなくなり、完全に寝たきりとなり、話すこともままならず。お見舞いに行ってもこちらの問いかけにうなづくだけ。
最後まで認知症ではなかったため、誰が来たかはわかっていました。
思うように動けないストレスで髪を毟ったり、点滴を外そうとしたりするので、危険防止のため両手を抑制されていました。
おそらく心臓に何かしらの病気はあるかもしれないと言われたものの、治療は希望せずそのまま何もしない見取りを選びました。
そして・・・。
9月のお彼岸に眠るようにして亡くなりました
結論
透析医療は日に日に進歩していて
30年、40年前は透析すれば4.5年生き延びる事が出来、御の字という状態。
現在は30年以上長らえることなんでざらです。
透析をしながら、普通に社会生活を送るとこが出来ます。
夜間の長時間透析を行っているところもあり、昼間普通に仕事なり学校に行き、夜は週3回数時間かけて透析を行います。
正に、寝ながら、睡眠中に透析出来るのです。
透析という治療は人の命を延命出来ます。
おとよさんでも10年生き延びました。
自分自身で管理し、知識を持てば透析と共存して長らえられます。
日本にはたくさんいる透析患者・・・・。
年間4.500万の医療費負担・・・。
花粉症治療薬の保険適用を外すより、こっちにメスを入れることが先ではないか?
そんなことを思ってしまいます。
透析治療は高額なので制度をなくしてしまうのはダメだと思います。
でも、実質0円の医療費・・・・。
これは検討の余地はあるんじゃないかなぁ・・・。