推定IQ70前後の「バカ」と呼ばれた母親

9月のお彼岸に母親が死んだ。母親が死んだのに正直ホッとして、悲しくて泣くことはなかった。母親らしい事は何もしてもらえず、幼い頃に母親に頼ること事を諦めた筆者。現在2人の子を持った筆者が母親に対して思った「やっぱりバカだったんだなぁ」というエピソードを綴っていきたいと思います。

クリスマスは苦しみます「クルシミマス」

おとよさんがこの時期になると必ず言う「ギャグ」。

「クリスマス」→「クルシミマス」

チキンやケーキの用意、子供たちのプレゼントの用意にお金がかかるから、そこから発想されたギャグで、おそらく、当時はこのギャグは流行っていたのだと思う。

この流行言葉をおとよさん毎年言っていた。

 

 

当時のクリスマスは・・・。

ケーキとオードブルを用意して、家族で食事する。

クリスマスツリーやプレゼントはかったけれど、良い思い出のクリスマス。

 

 

 

料理の出来ないおとよさんなので、普段の食事は質素なもの。

だからこのオードブルは私にとってはとんでもないごちそうで、この時期はとても楽しみだったし、喜んでがっついて食べていた。

兄弟でおかずを取り合いしなくても、食べたいものを食べてお腹いっぱいになる。

白米でお腹を満たす必要のない贅沢。

オードブルでお腹いっぱいになるので、いつもケーキがちょっとしか食べられない。

 

 

 

良い思い出もあるじゃん!!!

嫌なことばかりではない。

家族を思う気持ち、愛情は感じる。

だから子供たちは道を踏み間違えずにこうして生きてこれたのだろう。

 

おとよさんは悪気があって人から嫌われるようなことをしているのではない。

ただ「バカ」なだけであって、その「バカ」な言動、行動が人から嫌がられるだけなのである。

貧乏でお金がないからヒモジイ食事になったりやボロを着ているのでない。

知能が低い「バカ」なだけ。

そこまで出来なくて気が回らないだけ。

 

バカで何も出来なくて信用も出来ないけど・・・。

「愛情」という安心感は私にとっての拠り所となっていたのか?

帰る場所がある。

これはこんなにも安心感を与えるものなんだ。

 

 

 

我が家は12月入ってすぐにクリスマスツリーを飾り、壁に折り紙を使って装飾をして、クリスマスモード全開になっている。

2人の子供たちと一緒にワイワイしながら準備した。

サンタさんを信じている子供達はどのオモチャを貰おうか真剣に悩んでいる。

もうすでにトイザらスブラックフライデーでお得にゲットしてあるが・・・。

まだこれからクリスマスディナーをどうするか?

ケーキをどうしようか?

まだまだやることはある。

お金もたくさん使う・・・。

 

お父さん・お母さんにとってのクリスマスは

まさに「クルシミマス」だ。

おとよさんがはまって毎年言っていた言葉。

ようやく本当の意味が分かった。