推定IQ70前後の「バカ」と呼ばれた母親

9月のお彼岸に母親が死んだ。母親が死んだのに正直ホッとして、悲しくて泣くことはなかった。母親らしい事は何もしてもらえず、幼い頃に母親に頼ること事を諦めた筆者。現在2人の子を持った筆者が母親に対して思った「やっぱりバカだったんだなぁ」というエピソードを綴っていきたいと思います。

子供を虐待している母親の行く末・・・

おとよさんが亡くなって1年半が経った。

「まだ1年半しか経ってないんだぁ~」が正直な感想。

もっと経過しているものと思っていた。

何年も・・・。

ホントに1年半しか経過していない???何度もスケジュール帳をみて確認した。

 

夜中に”おとよさん危篤”の連絡をうけて病院に駆け付けたあの日からまだ1年半・・・。

母親の死に涙することもなく、生前の母親を思って涙することもなく。

葬儀が終わり元の生活に戻った途端に、いつもの仕事と子育てに追われる毎日に、

それは一つの大きな仕事を終え、達成感に満たされ、次の仕事に取り組むかのような切り替わり様で。

あっさりしたものだった。

そして1年半の間、母親のことを思い悲しむという事は全くなく・・・。

完全に母親の死を受け入れ消化している・・・。

 

私の中でおとよさんはずいぶん前からいない存在になっていたというのか?

おとよさんの”死”を望んでいたのか?

 

綺麗ごとなんて言わない。

その通り!!!

私は子供の頃からおとよさんをいない存在にしていた。

おとよさんの存在を無くすために、自分自身に虚勢をはり偽って生きてきた。

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おとよさんが亡くなった事により私の中の偽りの人生が終了したのだ。

解放感しかない。

悲しみや喪失感なんでものは全くない。

 

 私は私のまま、自由に生きていいのだ

 

 

おとよさんが亡くなって・・・・・。

母親が亡くなって・・・・。

母親からの目に見えない支配から解放され・・・。

楽になった。

 

これに尽きる。

 

きっと普通の母親から愛されている人には私の「母親の死によって得られた解放感」は理解できないだろう。

 

今自分の子供を何かしらの方法で(暴力、暴言、放置、無関心・・・)虐待しているお母さん。

今は体力もあるし、経済的にも自分で何とかできるでしょう。

周りにも友人や仲間もいるでしょう。

でもいずれ身体的にも経済的にも弱者になるときがきます。

他人は所詮他人。

無償で助けてくれる人なんていません。

 

あなたの行く末は孤独・・・

そしてあなた亡き後の・・・

誰も思ってもくれない。

自分の家族さえも・・・。

 

 

私はおとよさんのことをこのブログに綴ることで追悼しているのか?

思い出してるし・・・。

およとさんはまだにはなってないか?

 

無にならないで済んだのは、おとよさんが子供への愛情は持っていたから・・・。

ただバカだっただけ。

 

 

毎年ではなかったけど、何度か思い出したかのようにたまに飾ってくれたなぁ。

きっちり毎年ではないところがおとよさんらしい。

クリスマスは苦しみます「クルシミマス」

おとよさんがこの時期になると必ず言う「ギャグ」。

「クリスマス」→「クルシミマス」

チキンやケーキの用意、子供たちのプレゼントの用意にお金がかかるから、そこから発想されたギャグで、おそらく、当時はこのギャグは流行っていたのだと思う。

この流行言葉をおとよさん毎年言っていた。

 

 

当時のクリスマスは・・・。

ケーキとオードブルを用意して、家族で食事する。

クリスマスツリーやプレゼントはかったけれど、良い思い出のクリスマス。

 

 

 

料理の出来ないおとよさんなので、普段の食事は質素なもの。

だからこのオードブルは私にとってはとんでもないごちそうで、この時期はとても楽しみだったし、喜んでがっついて食べていた。

兄弟でおかずを取り合いしなくても、食べたいものを食べてお腹いっぱいになる。

白米でお腹を満たす必要のない贅沢。

オードブルでお腹いっぱいになるので、いつもケーキがちょっとしか食べられない。

 

 

 

良い思い出もあるじゃん!!!

嫌なことばかりではない。

家族を思う気持ち、愛情は感じる。

だから子供たちは道を踏み間違えずにこうして生きてこれたのだろう。

 

おとよさんは悪気があって人から嫌われるようなことをしているのではない。

ただ「バカ」なだけであって、その「バカ」な言動、行動が人から嫌がられるだけなのである。

貧乏でお金がないからヒモジイ食事になったりやボロを着ているのでない。

知能が低い「バカ」なだけ。

そこまで出来なくて気が回らないだけ。

 

バカで何も出来なくて信用も出来ないけど・・・。

「愛情」という安心感は私にとっての拠り所となっていたのか?

帰る場所がある。

これはこんなにも安心感を与えるものなんだ。

 

 

 

我が家は12月入ってすぐにクリスマスツリーを飾り、壁に折り紙を使って装飾をして、クリスマスモード全開になっている。

2人の子供たちと一緒にワイワイしながら準備した。

サンタさんを信じている子供達はどのオモチャを貰おうか真剣に悩んでいる。

もうすでにトイザらスブラックフライデーでお得にゲットしてあるが・・・。

まだこれからクリスマスディナーをどうするか?

ケーキをどうしようか?

まだまだやることはある。

お金もたくさん使う・・・。

 

お父さん・お母さんにとってのクリスマスは

まさに「クルシミマス」だ。

おとよさんがはまって毎年言っていた言葉。

ようやく本当の意味が分かった。

 

 

生前の人となりを表す 新盆・一周忌の弔問客のなさ・・・。

おとよさんの親族が一人代表で来ただけ・・・。

おとよさんは8人兄弟でおとよさん以外皆健在です。

最初に死んだのは末っ子のおとよさん。

末っ子が69歳なので、その他の兄弟は年老いているから、皆が来れないのはしょうがないのだが・・・。

すごい遠方に住んでる訳ではなくてほとんどが同じ県内在住。

代表者一人って・・・。

 

まっ、おとよさんの位置づけはそんなもの。

 

後は近所の人が数人。

この方たちは付き合いだから、おとよさんを惜しんで来ている訳ではない。

 

 

これだけ。

 

69年生きて、3人子供を育てて、地域で色々な方々との交流があったはず。

現に私だって2人の子供を育ててるけど、社交的な方ではないけど交流はしている。

その中の誰も来ない・・・。

 

交流のあった誰しもにバカにされ、適当にあしらわれてたのだろう。

だって、私の幼少期の頃の大人の、おとよさんや私たち子供を見る視線が酷かったもの。

今の私は、あんな視線を向けられたことないから・・・。

 

世の中の底辺にいた人間が死んだ・・・。

世間は何とも思わない・・・。

でも普通ではない強烈キャラのおかげで、

そう言えば昔にバカなのに3人も子供産んで育ててる人いたよね。

最近見ないよね。

死んだらしいよ。

くらいの印象は残せたか?

 

おとよさんに買ってあげたら喜んできてくれただろうな?

 

 

 

人間関係でバカを除外する方法

バカはエコな考え方が出来ません。

お金の大切さもわかりません。

労働の対価として支払われるもので、湧いてでてくるものではないです。

なので、物の使い方、お金の使い方を知りません。

 

この考え方の確認をすると、自分の人生にバカが紛れ込んでくることはないかもしれません。

人間関係の構築はある程度は自分でコントロール出来ます。

 

 

 

おとよさんのことですが・・・。

 

お弁当箱はプラスチックやアルミで出来ているので、割れたりしなければ、洗って何度も使用できます。

 

おとよさんの場合・・・。

洗わないので次使う時はカビだらけです。

もしくはちゃんと洗わないので、油汚れがこびりつていて茶色のベタベタがついて、そこにほこりがついて、たわしで磨かないと落ちない汚れになっています。

ちゃんと洗っていても次使う時には何かの容器になっていてつかえなかったり・・・。

塩とか砂糖の容器になっていました。

 

・・・ほぼ毎回新しいものを買っていました。

だから遠足などでお弁当箱を使いたいときは何日か前からお弁当箱探しから始まります。

 

うちにはタオルがあまりありませんでした。

お風呂に入っても体を拭くタオルがなくて、そこら辺に落ちている服で体を拭いたこともあります。

ないわけではないんです。

家のどっかしらにあるんです。

洗濯物として干して風で飛んで行って庭の片隅に真っ黒になって落ちているとか

洗濯機の外に落ちている(二層式洗濯機で脱水の時の移し替えで落とした)

使ってそのままにしている

など・・・。

洗濯に出すと半分はなくなってしまいます。

なのでホームセンターに買い物に行った時は必ずタオルを買っていました。

タオルって、初めは顔や体を拭いて使用し、その後足ふきや雑巾に出来るので、私の場合はトータル10年くらい使用しています。

しょっちゅう買い足すものではないです。

 

 

経済的にも労力的にも効率良くありません。

貧乏暇なしってこう言う事なのですかね?

 

今のご時世

エコ生活、環境問題。

リサイクル、再利用。

もったいない精神、節約生活。

おとよさんには、こんな事考える程の能力、知能はありませんでした。

エコ生活出来るって、知能が高い人じゃないと出来ません。

 

 

エコ生活して、環境問題を考えられる人って、知能が高いってこと。

 

バカかどうか、その人の本質を見極めたいなら、エコ生活や環境問題のこと、実践していることを聞いてみるのもいいですよ。

エコバッグ持ち歩いてるか?

ゴミの分別はどうしてるか?

くらいを聞いて、馬鹿を除外すると、人生失敗しないかもしれませんよ。

バカは確実に興味示しませんから。

 

 

 

 何か買い物するのだって、ただ買い物すれば良いわけではない。

情報を集め、知能を使い、ちょっとの労力で何かを得られる。

 

 

 

透析中に死にかけたおとよさん

おとよさんは、透析中に1度死にかけたことがあります。

それは、おとよさんの持病によるものでもありません。

病気を発症してしまったのでもありません。

 

原因は消化管出血による大量出血です。

 

透析は血液交換をする治療なので血液が固まらないように血液がサラサラになる薬を使用します。

なので出血しやすい傾向にあるので、手術前後はその薬を調整して透析をします。抜歯や転んでげがした、鼻出血などでも程度にによっては薬の調整が必要です。

 

消化管出血なので透析の影響によるものと思ったら・・・。

おとよさんはそんなに簡単ではありません。

医療従事者もびっくり仰天の理由でした。

 

透析中に肛門に指を突っ込んでいて、腸が破けてしまったそうです。

大量出血となり、意識を失い・・・。

透析緊急離脱をし、手術をして、命を取り留めました。

 

透析中に突然意識を失い、お尻からは大量出血。

止血しようにも原因不明。血だらけのまま緊急手術。

病院の皆さま、おとよさんのためにありがとうございます。

で、肛門の中の粘膜が裂けていてそこを縫って出血は止まったそうです。

 

なぜ破けてしまったのか???

おとよさんの意識が回復したときに聞いたそうです。

おとよさんは元々、便秘気味で、指で便をかき出す癖があったそうです。で。その時に肛門の中に出来物があって気になっていたと。その時はその出来物が取れたと。そしたら血がでてきて・・・。

 

肛門の中の出来物を取った時に腸が破けたのですね・・・・。

 

 

てゆうか??

何??

その癖???

 

知能が低いって、色んな人に迷惑かけてしまいます。

 

もちろん、病院からは緊急なので電話連絡がきました。

緊急連絡先を1番にしている兄弟に連絡がいき、そこから私の職場に連絡がきました。

3人兄弟で私以外2人が仕事を早退してかけつけました。

 

…私は、当時まだ子供が3歳と1歳・・・。

おとよさんのことより自分の子供が大事です。

おとよさんに何があっても覚悟は決めてあるので、私は電話を受けた時に迷いなく、私は行けないから宜しく。とお任せしました。

上司からは「行かなくていいの?」と心配されましたが、行きませんでした。

 

 

心配で駆け付けた兄弟たち・・・。

 

原因は自身での肛門指ほじり・・・。

 

おとよさんお意識が戻って、私に連絡が来ましたが、

開口1番・・恥ずかしい・・・。

おとよさん死にかけていますが、理由が・・・。

 

そりぁそうです。

皆仕事を早退して、かけつけています。

職場の方はとても心配して帰してくれたそうです。

明日職場になんて言えばいいの???と。

 

電話を受けた時。急死・・・・?

頭によぎったと思います。

助かったからこその今では笑い話ですが・・・。

おとよさんらしいですけどね。

 

病院の関係者様、今更ですが、ありがとうございました。

透析は悪か?花粉症治療薬の保険適用を外すよりこっち!

おとよさんの事例だけ見ると、透析って悪ですよね?

(細かく言うと、透析における医療費制度がって事ですけど。)

 

日本透析医学会より

国内で透析療法を受けている患者数は32万4,986人で(前年度より4,538人増加)

透析の導入患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症で43.7%に上る。

日本の全人口に占める透析患者数の割合は、およそ386人に1人に相当する。 
386人に1人が透析治療を受けていることになる

 日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」より引用

 

2015年12月時点

 

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自己管理の出来ない人間が生活習慣病になり、何の努力もせず、病気を進行させ、死ぬか生きるかまで行って、死ぬのが怖くなり、透析に至る・・・。

 

透析をしてしまうと、様々な公的補助により、医療費がただになる・・・。

一人当たり年間480万~600万の医療費が0円。

この医療費は国民の健康保険料で賄われている。

膨大な医療費となり、将来の子供たちが支払う羽目になるのか・・・

そう考えると何とかしないといけないと思います。

 

 

透析は悪か?

 

透析は悪か?

について考えていこうと思います。

透析患者の 現実

 

私は何故か?透析に縁があって、透析センターのある病院で働いていたことがあります。

まず、そこで感じたことが、

「おとよさんみたいな人がたくさんいる」でした。

そうです。

自分勝手な主張ばかりの言うことを聞かない患者

大体そういう人は糖尿病や高血圧を無治療でほったらかし腎不全になってなってしまった人です。

それまで生活してきて、私はおとよさんのような人種の人達にあまり出会ってこなかったので、比率の多さにびっくりしました。

ちなみにこういう人の対応はおとよさんで慣れている私は「扱いが上手い」と、職場のスタッフに評判でした。

 

そしてこの手の人達の透析に至る経過が大体同じ。

 

死んだって構いやしない

自分の命は自分で決める

好きなように好きな事をする

 

等と言って、自堕落な生活をして、食事管理もせず、病院にも罹らず、薬も飲まず、まさに好き勝手して病気を悪化させる。

 

で、悪化しきったところで、苦しいとか痛いとかどうにもならなくなって

「死にたくない、助けてください」

と病院に駆け込んでくるというパターン。

 

慢性腎不全になると毒素や水分が尿として外に出ていかないから体に溜まり、全身に毒素と水が溜まります。

結果、ものすごい怠くなって、常時気持ち悪くて、嘔吐を繰り返す。

肺も水浸し状態だから息が出来なくなる、溺れている状態で息がしたいのに出来ない。

 

苦しいですよねー。

助けてとお願いしに来ますよねー。

 

目先の事しか考えられないので、苦しいのを何とかしてほしいので、迷わずにすんなりと透析を始める。

今までの行為を改めると、改心して。

でも・・・

瞬く間に体の調子が良くなると、しばらくは大人しくしていても、その内に本性を発揮してわがまま患者になっていくのです。

 

 

さらに透析してしまえば、医療費は0円。

肩が痛いから湿布をくれ

目が乾くから目薬をくれ

足が痛いから痛み止めをくれ

好き勝手言ってきます。

透析ではない日に風邪をひいても敢えて病院には行きません。

週3回透析をしているので、透析の日に病院に来て、透析しながらついでに診察と薬の処方をしてもらいます。

 

なぜ、医療費を払っている人が、診察してもらうために病院へ出向いて並んで待ってとしているのに・・・。と思ってしまいます。

 

 

こんな現実を知ってしまうと、「透析は悪」になってしまいます。

 

 

公的医療制度について思う事

 

私はこんな悪の公的制度にお世話になり助けてもらいました。

 

・・・複雑な心境

 

きっとこんな使い方されるためにこの医療制度を作ったのではないはず。

 

それにこんな自堕落な生活をして透析になった人達だけではなくて

病気で、徹底した管理をしていても透析に至ってしまった人や、

事故で透析にならざるを得なっかった人とか、

生まれつき体が弱かったとか、

透析で命を繋いでいる人もたくさんいます。

そのような人たちにはこの制度はなくてはならない。

 

 

慢性腎不全で人工透析をしている患者の医療控除に対して、国が検討をしているという噂は毎年聞きます。

 

私は検討は大いに結構だと思います。

やはり0円はやりすぎであって、0円だから、治療を受ける側の意識もなくなるわけて・・・。

多少の負担があれば、節約しようとか、食事管理をして安全安楽に透析できるようにしようとか、意識が変わるかもしれないし。

 

この制度、なくしてしまうのではなくて、何とかうまいこと活用できるようになるといいなと願っています。

 

 

おとよさんの場合~家族の負担~

 

これはおとよさんが死んだから、関係ないから言っているのではありません。

透析に関わって、たくさん本を読み学んで、実際に透析センターで働き、感じたことです。

なので、おとよさんは晩年は透析しかしていなかったです。

内服薬も最低限の処方にしてもらいました。

病院と私たち家族で話し合い、透析以外の治療はしないことにしました。

おとよさんは重度の糖尿病で血管もボロボロでした。

以前の記事でも書きましたが、脳腫瘍に水頭症もあります。

消化管出血による大量出血で死にかけたこともあります。

(これに関しては詳細は別に記事にします、もうアホとしか言いようがありませんので・・・。)

心臓の肥大していて、何かしら心臓の病気もあると言われました。

合併症はおそらくたくさんあるでしょうとも言われました。

 

重度の糖尿病で透析をしているというだけで、延命してるも同然です。

私は何年も前に、糖尿病で生活改善もしてくれず、投薬も適当、おとよさんのために食事の宅配サービスをしても父に食べさせ、自分はケーキ、お菓子を食べている・・・。

私が心配していろいろしてもおとよさんには何も理解してくれないと分かった時に

おとよさんはいつ死んでもしょうがない人だと悟り、母親の死を受け入れました。

 

なので、

自堕落な生活をして透析になったのだから、私はもう十分面倒は見てたから、何があっても受け入れる。

透析をやめるということは「=死」ということだから、透析を辞めるという決断は出来ない。

これから何もうみ出さない人に医療費をかけるということに思うところがある。

不必要な検査や延命の治療は望まない。

としました。

 

透析以外の治療をしなかった人の末路

 

 

結果、おとよさんは65歳でトイレで転び大腿部頸部骨折。

そのまま寝たきりとなり

(痛がる、歩けないのは認知症のせいと信じて疑わないクリニックにより診断が受傷後2が月過ぎて手術できず、変に骨がくっついてしまったため)

通院して透析することが出来なくなり、終身で入院可能な透析施設へ入院となりました。

亡くなる半年前から食事も食べなくなり、完全に寝たきりとなり、話すこともままならず。お見舞いに行ってもこちらの問いかけにうなづくだけ。

最後まで認知症ではなかったため、誰が来たかはわかっていました。

思うように動けないストレスで髪を毟ったり、点滴を外そうとしたりするので、危険防止のため両手を抑制されていました。

おそらく心臓に何かしらの病気はあるかもしれないと言われたものの、治療は希望せずそのまま何もしない見取りを選びました。

 

そして・・・。

9月のお彼岸に眠るようにして亡くなりました

 

 

結論

 

 

 

 透析医療は日に日に進歩していて

30年、40年前は透析すれば4.5年生き延びる事が出来、御の字という状態。

現在は30年以上長らえることなんでざらです。

 

 透析をしながら、普通に社会生活を送るとこが出来ます。

夜間の長時間透析を行っているところもあり、昼間普通に仕事なり学校に行き、夜は週3回数時間かけて透析を行います。

正に、寝ながら、睡眠中に透析出来るのです。

 

透析という治療は人の命を延命出来ます。

おとよさんでも10年生き延びました。

自分自身で管理し、知識を持てば透析と共存して長らえられます。

 

日本にはたくさんいる透析患者・・・・。

 

年間4.500万の医療費負担・・・。

 

 

花粉症治療薬の保険適用を外すより、こっちにメスを入れることが先ではないか?

そんなことを思ってしまいます。

 

 

 透析治療は高額なので制度をなくしてしまうのはダメだと思います。

でも、実質0円の医療費・・・・。

これは検討の余地はあるんじゃないかなぁ・・・。

 

 

 

 

認知症が進んでるというが・・・ただの知能が低いだけ

おとよさんの晩年の透析クリニックでのことです。

何かにつけ「認知症が進んでる」って・・・。
電話連絡をしていただきました・・・。


ある時、通院透析をしているクリニックから、私の携帯に連絡がありました。
仕事中で電話に出れず。
着信を見て、おとよさんに何かあったのか?
心配になり、急いで折り返しかけ直しました。

「医療費の支払いと薬局での薬代の支払いが出来ていません」

言いにくそうに伝えてくれたのですが。
どのくらい払ってないか確認したところ、半年以上未払いとのこと。

直ぐに次の仕事の休みの時に支払いに行きました。
十数万の請求…。

ていうか、
連絡くれれば支払いしますから、もっと早い段階で言って欲しかったです。
こんなに溜め込む前に…。


領収書の申請は父親と母親にお願いし、お金だけ支払って、私は実家でゆっくりする間もなく、トンボ返りで帰りました。

そして、支払ったお金は申請して還付されるのですが、私に戻ってくることはありませんでした。
おとよさん、何に使ったのでしょうね?




この透析クリニックですが、住んでいる同じ町内にあり、スタッフも地元の人が多く、私の兄弟の同級生が働いたりしていました。

おとよさん、ちょっとした有名人なので。

地元の商店街を歩いていると、誰かが
「あっチュウキ(差別用語、バカとか知能が低いという事)が来た」と言っていて。
振り返ると、おとよさんが自転車に乗って通り抜けて行って、おとよさんの事だったとか。

チュウキとして、名が通っていました。


そんな有名人のおとよさんなんで、クリニックでもおとよさんを知っていたのでしょうね。
馬鹿にされて、対応されていました。

お金の支払いの時に、こちらは普段からお世話になっているので、私は平謝りでいきました。

「こんなに支払いしてないなんて知らなくて、すいません」
「いつもお世話になっています」
「ご迷惑おかけしてます」
「何かあったらいつでも連絡ください」
もちろん菓子折りも持って行って、低姿勢でいきました。

しかし、何故か?半笑いで対応され…。

私、物心ついたときから、こういう対応されてきたから、分かるんです。
仕事の営業スマイルでもない、愛想笑いでもない、ただ馬鹿にされた見下された笑い。
地元を出て行った私は、一人間として対応されるようになっていたので、久しぶりの扱われ方でした。


そして、ここぞとばかりにおとよさんの事を言われました。
要はクレームですね。

食事管理、体重管理もできず、透析中に具合が悪くなることも多く、治療にも協力的ではないそうです。
スタッフの好き嫌いもあって、たまに文句を言ったりするそうです。
普段のおとよさんの行動、言動を羅列し、困っていると。
お風呂に入ってないのか、匂います、と。
あげくのはてにはボケてきていると。

遠回しにこのクリニックから出て行って欲しいと思っているんだと悟りました。


娘だからわかりますが、
ボケてきたんじゃなくて、もともとです。
バカなだけです。

自己管理が出来ていたら透析になってないし。
おとよさんはバカだけど、バカにされるのを感じるととことんその人の事を嫌います。おそらくはおとよさんの事をバカにしたんでしょうね。
そりゃあ、文句も言われます。
お風呂だって入らないのは今に始まったことではありません。
娘の私だって、おとよさんがお風呂に入っている記憶があまりないですから。

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おとよさんは言っても分からないし、知能が低いから理解してもらえません。
おとよさんをコントロールする事は出来ません。
話を聞いた限り、ボケてはいないんですけど・・・。
それをクリニックの看護師に伝えると
「親って、子供が久しぶりに帰ってくるときだけ、しゃんとしたりするんですよ」と。
おとよさんの行動、言動をどううしても認知症に結び付けてきます・・・。

それに、家の近くに透析クリニックはそこしかないので、他にいくのなら通えなくなるので、引っ越ししないといけなくなります。
このクリニックにお世話になるしかないのですが。引っ越し込みで話を振ってきます。
設備の整っているところが良いだの、私の家の側がいいだの。
なので、話をきくだけ聞いて
「本人にはよーく言っておきます、お世話かけます」とだけ言って、空気の読めない人を演じて帰りました。


その後もことある毎に「認知症がが進んできてます。うちでみるのは限界です、そろそろ他の施設の検討を……」の追い出し連絡はちょいちょいありました。

馬鹿の相手はしたくない
関わりたくない
面倒くさい
排除しようしている意志を感じ

私、分かってしまうので……

敢えての空気読めない天然さんで「すいませーん」で通しました。


仕事だろ、仕事しろって、思ってね。

近隣の市町村の透析患者を受け入れているクリニックで近くにないのを分かっての発言です。
信じられません。

この時はおとよさんちゃんと歩いてたし、買い物もいってたし、まだ50代後半だし。
そもそも、おとよさんがバカなの知ってるだろと。
チュウキで有名だっただろと。

おとよさんと話をしていても、昔と何ら変わりません。
ボケてはいません。
馬鹿なだけ。
このおとよさんのこの年で、生活レベルで施設なんて入れないわ


クリニックには面倒みて戴いたので感謝していますが。
いくら、バカでも人間としての尊厳があります。

分かりますよ。
くさいし、話は通じないし、面倒な患者でしょう。
何度も言いますが、これは仕事ですから。
こういうバカを相手にするのも仕事なんで・・・。



世間一般的にはおとよさんの行動って、理解しがたいんだなぁ。
そんな人に育てられたんだなぁ。
悲しくなってきました。

なんの問題のない普通の感覚の人間は底辺にいる人間のことなんで理解出来ないですよね。